地域医療に携わるAさん
ここでは、地域医療に携わるAさんのエピソードを紹介します。先輩看護師の声を参考にして、自分にとってのやりがいは何かを考えてみましょう。
Aさんの職場
Aさんの職場は居宅介護支援事業と訪問看護事業を行っていますが、Aさんが携わっているのは訪問看護分野です。高齢者だけでなく乳児も対象としており、幅広い利用者を担当しています。時には学生の実習指導も担当し、日々様々な業務に取り組んでいます。
なぜ地域医療に携わるようになったのか
Aさんは看護学校を卒業した後、病棟に勤務していました。しかし、病気が治らず中々退院できない患者が多く、なぜ自宅に戻れないのか疑問を持つようになりました。退院支援のために地域サービスや介護保険の知識を深めたいと思うようになり、介護支援専門員の資格を取得しましたが、資格を取得しただけでは在宅で療養している方々の生活状況までは分からなかったため、転職することを決意しました。
職場の特徴
Aさんの職場は自治体病院で、訪問看護ステーションを併設しています。訪問看護ステーションを開設した当初は開業医による訪問看護指示書を基にケアを行うことがほとんどだったのですが、現在は市立病院からの指示も増えているとのことです。自宅で医療的な管理を必要とする方に対し、必要なケアを提供しています。高齢者の多い地域なので、介護支援専門員の資格を取得した際に学んだ知識が役立つ場面も多いようです。
大切にしていること
地域医療に携わる上でAさんが最も大切にしているのは、「顔の見える関係作りと連携」です。地域医療に携わるスタッフは病院とは違っていつでも顔を合わせられるわけではありません。そのため、サービス事業所に足を運んだり、利用者宅で直接会って情報交換をしたりする機会を大切にしています。また、医療を中心とした考え方ではなく、「利用者の望む暮らし」を前提に業務に取り組むことが大切だと言います。訪問看護師として働き始めるようになってから、eラーニングで学んだり地域で開催されている多職種との意見交換会や研修に参加したりする機会も増えたそうです。
どんな時にやりがいを感じるか
Aさんがやりがいを実感した瞬間は、利用者から「あなたに来てもらうと安心する」という言葉をもらった時です。出会った当初は病気や障害に対する不安から辛そうにしていた方が、自分の住み慣れた環境で生活をしたいという強い意志を持ち、意欲的に生活している姿を見ると、こちらも元気をもらえるとのことです。
訪問看護師に求められること
訪問看護に関する知識や技術はもちろん必要ですが、最も大切なのは「相手に寄り添う姿勢」や「温かみのある人間性」だそうです。自身の人間性を磨くことが、結果的に利用者やご家族を支えることにつながるとAさんは考えています。
初心を忘れていませんか?
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あらためて自分の役割を理解しよう
医療現場において看護師は非常に重要な役割を担います。処置は医師が行いますが、患者の異変に気付き報告するまでのプロセスは看護師が担当します。患者の近くに看護師がいるからこそ、必要な処置を素早く施すことができるのです。
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地域医療に携わるAさん
Aさんは現在、訪問看護師として地域医療に携わっています。利用者からの感謝の言葉が日々のやりがいにつながっているそうです。訪問看護師には知識や技術だけでなく「相手に寄り添う姿勢」が求められるとAさんは語ります。
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